デイジー体操教室

新体力テストで小学生の元気を引き出そう!

お問い合わせはこちら

子ども達の為の新体力テスト

子ども達の為の新体力テスト

2023/09/13

新体力テストの結果とその後の運動

新体力テストからわかる子どもたちの現状

毎年4月から7月の間で行われる「新体力テスト」。やったことあるよ!という方も多いのではないでしょうか?さて、お子様がテストを受けたことがある保護者の皆様、今年のテスト結果はどうだったでしょうか?そして、テストが終わった後はテスト結果を踏まえた運動もしているでしょうか?このコラムでは、新体力テストの目的や得点、体力テストを通じてわかってきた子ども達の現状をご紹介します。

目次

    新体力テストの目的

    テストの目的とは?

    体力テストっていうくらいですから点数がつくテストなんですよね。この結果がよかったらうれしいですし、苦手な子にとったら嫌な時間かもしれません。ではそもそもなぜ新体力テストをするのでしょうか?スポーツ庁のHPによると、

    「体力・運動能力調査」を実施して,国民の体力・運動能力の現状を明らかにし,体育・スポーツ活動の指導と,行政上の基礎資料として広く活用しています。

    (引用元)新体力テスト実施要領:スポーツ庁 

    としており、体力テストの結果を公表し国民の体力・運動能力の現状を明らかにして今後の指導に役立てていくことを目的としています。

    つまり、体力テストはやっておしまい、ではなく現状を知り改善するためにあるものなのです。

    国語や算数などのテストが終わった後も解きなおしや復習、今回の勉強のやり方の反省をしっかりする子が伸びていくものです。体力テストも同じです。自分のテストの結果を踏まえて普段の運動量や内容を見直す子が1年後のテストでよい点数をとっていくのです。来年は今年のテストよりもいい点数が取れるようにするためにも、また、運動能力向上や健康のためにもせっかくやったテストです!しっかり使わせてもらいましょう!そのためにまず体力テストの項目のおさらいと平均値をご紹介します。お子様の記録と見比べながらご覧ください。

    新体力テストの実施項目

    小学生のテスト項目は8個!

    小学校で行う新体力テストには「握力」「上体起こし」「長座体前屈」「反復横跳び」「20mシャトルラン」「50m走」「立ち幅跳び」「ソフトボール投げ」の8つの項目があります。それぞれの項目で必要な能力が異なりますので、得意不得意がでてきて当然です。得意分野はさらに伸ばしていき、苦手分野は改善していきましょう。

    ①握力

    ~大きな力を出す能力~

    握力とは、ものを握ったり何かにつかまったりするときの手の力のことです。握力は全身の筋力との関係が強いといわれていて、握力の強い人は全身の筋力がたくさんある、ということになります。こういう理由からサルコペニア(加齢や運動不足などの理由による筋肉量が減少し、筋力や身体能力が下がった状態)の検査にも握力チェックがあります。

    ②上体起こし

    大きな力を出す能力・筋力を持続する能力

    上体起こし、いわゆる“腹筋”です。腹筋を鍛えることで、体幹を鍛えられパフォーマンス向上や姿勢をよくすることにもつながりますので、鍛えて損のない場所です。道具もいらないですしお家でも練習できるのでぜひやってみてください。といっても新体力テストで行う上体起こしは厳密なルールがありますのでご注意を。

    ③長座体前屈

    大きく関節を動かす能力

    長座体前屈とは、足を閉じて伸ばした状態で座り、前にベターと倒れる柔軟です。体が硬いとパフォーマンス向上に悪影響するだけではなくけがの原因にもなります。あるブログにもかいてありましたが先生もすごく感じていることがあって、それは、かかとをつけてじゃがめない子どもが増えている!っていうこと。柔軟性が低下しているのか?

    ④反復横跳び

    すばやく動作を繰り返す能力

    100㎝の間隔で3本のラインをひき、そのラインを何回通過できるかを記録する運動です。俊敏性や持久力が必要で、主に脚の筋力、そして体幹部分も使って運動していきます。たった20秒間ですが、か・な・りキツイ!だからこそいいトレーニングにもなります。俊敏性が高い子って多くのスポーツに有利ですよね。サッカーバスケテニス卓球ラグビー野球などなど。

    ⑤20mシャトルラン

    運動を持続する能力

    20mシャトルランとは、20m離れたラインを何回往復できるかをはかる運動です。20mといえば

     ・テストコートの縦(長辺)が約23m

     ・25mプール

     ・デイジー体操教室のマット(約12m)が2つ分

    ラインからラインまで進む目安の音楽は、最初はゆっくりのテンポで流れてくれますが、時間がたつごとにだんだんとはやくなってきます。ちなみに音源はYouTubeにもあがっています。

    ⑥50m走

    すばやく移動する能力

    足が速い子ってかっこいい!運動会のリレーや陸上の100m走はとにかく盛り上がる!日本陸上競技連盟公式サイトによると、50m走の日本記録は朝原宣治選手の5.75秒だそうです。そしてWORLD ATHLETICSによると、50m走の世界記録はドノバン・ベイリー選手の5.56秒だそうです。デイジー体操教室で使っているマットなら約1秒で走るってことか・・・。

    ⑦立ち幅跳び

    すばやく動き出す能力

    立ち幅跳びは、助走なしでどのくらい前に飛べたかをはかる運動です。陸上の三段跳びとかを見ていてもわかるように、結構複雑な動作ですよね。踏切の姿勢、飛ぶ方向、腕の振り、空中での姿勢、空中での体の使い方、着地。脚の力がいることはもちろんですが全身をばねのように動かす必要があります。さらに上半身と下半身の動かすタイミングや連動も重要です。

    ⑧ソフトボール投げ

    運動を調節する能力・すばやく動き出す能力

    ソフトボール投げは、ソフトボールを遠くに投げる能力をはかる運動です。ボール投げは、1歳半くらいからできるようになるといわれています。最初は両手で。そして片手でも投げられるようになり、徐々に遠くに飛ばすこともできるようになります。ボールを投げるという動作もなかなか複雑な動作ですが、まずは楽しみながらボール遊びをしていきましょう。

    新体力テストの平均点

    平均点以上の点数かな?

    体力テストの項目がおさらいできたところで、次は体力テストの平均点と評価です。男子と女子でそれぞれ年齢別(6歳から12歳)にしていますので確認して自分が現在どのくらいの位置にいるのか確認してみてください。まずは平均点から!※以下の資料は令和4年度の資料からです。

    小学生男子 年齢別平均点 ※左の列が年齢です。

    小学生女子 年齢別平均点 ※左の列が年齢です。

    次に得点です。自分の記録が何点なのかを確認しましょう。得点も上の表に平均が載っています。合わせて確認してください。満点は10点です。

    小学生男子 得点

    小学生女子 得点

    さて、自分の記録は平均を超えていたでしょうか?記録や点数が低いからダメ、というわけではありませんし、周りと比べるものでもありません。しかし今と将来の健康やスポーツを楽しむことを考えると、記録や点数は高くしたいところですよね。そのためにもよりたくさん体を動かすことが重要です。なぜなら点数が高い子どもは多くの運動を多くやっていることがわかっているからです。ではどれくらい運動をしているのでしょうか?

    子どもの運動時間と得点の関係

    推奨されている運動時間とは?

    運動量が多い方が得点が高いのはわかると思いますが、具体的にどれくらい運動をするといいのでしょうか?令和4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書によると、運動時間と得点の関係は次の表のようになります。

    テキストテキストテキストテキスト

    テキストテキストテキストテキスト

    いかがでしょうか?1週間に420時間、つまり1日60分の運動をしている子どもとそうでない子どもとの比較ですが、男女とも420時間以上運動している子どものほうが得点が高くなっています。ではなぜ420時間という基準にしているのでしょうか?それは、WHO(世界保健機関 )発表の「WHO身体活動・座位行動 ガイドライン」で以下のように提言されているからです。

    ・少なくても1日60分の中高強度の身体活動を行うべきである。

    ・少なくとも週3日は高強度の有酸素性身体活動や筋肉・骨を強化する身体活動を取り入れるべきである。

    (引用元)WHO(世界保健機関):WHO身体活動・座位行動 ガイドライン 

    また、同じ資料の中でこう提言しております。

    子供や青少年では、身体活動により、 体力(心肺体力・筋力)の向上、心血管代謝 の健康 (血圧、脂質異常症、血糖値、インスリン抵抗性)、骨の健康、 認知的健康(学業成績、実行機能)、精神的健康(うつ症状の 軽減)、および肥満の減少といった様々な健康効果が得られる。

    (引用元)WHO(世界保健機関):WHO身体活動・座位行動 ガイドライン 

    つまり推奨されている運動時間は1日60分(1週間420時間)以上であり、運動により心身ともにより健康的になれるだから新体力テストの得点も高い、ということです。お子様の運動時間はどうでしょうか?運動時間が少ないかも!ならすぐにでも運動時間を多くできるようにしてあげてください!運動時間は大丈夫そうだけど、新体力テストの記録や得点が低い!?なら運動のやり方を変えましょう!運動能力はすぐには上がりません。コツコツ継続していくことが大切です。だからこそ早めに運動の習慣をつけていきましょうね。

    ちなみに・・・

    新体力テストの結果は都道府県別に見ることができます。上位の都道府県はニュースなんかでも取り上げられているみたいです。では山口県は何位だったでしょうか?実はかなり低いところにいます。もしかしたら、まわりと同じくらい運動しているからいいよね!は子どものためになっていないかも。体力テストの結果や得点、運動時間やその子の運動能力をしっかりと見つめてあげてください。

    デイジー体操教室の取り組み

    新体力テストにむけて

    上のほうにも書きましたが、体力テストは得点や記録のわかるテストです。テストの点数がよかったらうれしいですし、苦手な子からしてみたらあまりうれしくない時間かもしれません。ですが、結果が出た後で何をするかが重要です。デイジー体操教室でも毎年4月と10月に体力テストの項目の中のいくつかをチェックする時間を設けています。結果がどうだったかを半年ごとに確認し記録が伸びる準備をしていきましょう!そして防府市から山口県の体力テストランキングを上げていこう!

    当店でご利用いただける電子決済のご案内

    下記よりお選びいただけます。